グランドプリンスホテル赤坂 新館に使われる新しいビル解体のしくみ、テコレップシステムとは
今年の3月末に閉館したグランドプリンスホテル赤坂 新館の解体方法が決まった。
解体されるグランドプリンスホテル赤坂 新館(画像左)。左はホテルニューオータニ・ガーデンタワー、中央はホテルニューオータニ・ガーデンコート。
大成建設が開発した新しい解体技術・テコレップシステム(Taisei ECOlogical REProduction)と呼ばれる工法だ。
これまでの解体ではクラッシャーという破砕用の重機で最上階から解体を行っていた。
作業自体が上から行われるため、完全に野外に露出した状態になる。
このため解体時に発生する粉塵や騒音への配慮、解体された部材の落下を防ぐ処置を施す等を必要がある。
また解体される対象が高ければ高いほど、ビル風の影響も大きなり、作業の難易度も増す。
これらの問題を解決するために大成建設が考案したのは、最上階を蓋代わりにして、その中で作業をしようという奇抜なアイデア。
最上階を蓋代わりにすることで、建物外周に足場や防音パネルを設置する必要がなくなり騒音や粉塵の飛散を防ぐことができる。
また室内での作業であるため天気にも左右されないので、天候による作業の中断もなく、工期の短縮も可能となるという夢のような工法である。
この工法では一階あたりを6日で解体できるという。
休日を考慮して一週間で1階と考えると単純計算で地上39階、塔屋1階、地下2階、合計で42階分のグランドプリンスホテル赤坂 新館を解体するには42週間(おおよそ10ヶ月)掛かる計算になる。
実際、大成建設は来年5月から約10カ月かけて解体を行うとしている。
西部プロパティーズは解体後のこの土地に180mと120mの二つの超高層ビルを建設する予定となっている。
テコレップシステム工法による解体イメージ図(下図)
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